黒い三連星
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黒い三連星(くろいさんれんせい、Black Tri-Stars)は、 アニメ機動戦士ガンダム』に登場する架空の部隊。ガイアマッシュおよびオルテガの3名からなるモビルスーツ (MS) 小隊である。

作中の敵側勢力であるジオン公国軍所属。ドムに搭乗し、地球連邦軍ガンダムを操る主人公アムロ・レイを「ジェット・ストリーム・アタック (JSA)」という三位一体の連携戦法で翻弄する。

劇中でも、過去のルウム戦役で連邦軍のレビル将軍を捕虜にしたことが語られるが、その後のメカニックデザイン企画『モビルスーツバリエーション (MSV)』などで過去の乗機や経歴が設定された。また、漫画・アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では作者の安彦良和独自の解釈も加えられながら、過去からガンダムとの対戦まで(後者は漫画版のみ)の姿が描かれた。
設定解説

制式名称はジオン公国軍のキシリア・ザビ率いる突撃機動軍第7師団第1MS大隊司令部付特務小隊[1]。ガイアを中心に、教導機動大隊第2中隊D小隊に在籍していたマッシュとオルテガで構成されている[1]。ガイアたちは、その能力の高さから軍内での立場を優遇されていたという[2]。教導機動大隊では ザクIを乗機としており、数回に渡りメンバーチェンジがおこなわれる[1]宇宙世紀0079年に勃発した一年戦争開戦時の一週間戦争では、サイド5方面攻略部隊に参加し、JSAにより活躍するが、のちのメンバーは揃っていない[1]。同部隊の作戦は失敗し、サイド3に撤退している[1]

続くルウム戦役の直前よりガイア、マッシュ、オルテガの3人に固定される(この当時の乗機はザクII C型[1]。JSAによって地球連邦軍艦隊を攻撃し、その総司令であったレビル中将(当時)の座乗する旗艦アナンケを撃沈したうえ、脱出を図ろうとする中将を捕虜にする。この功績によって名が広く知られるとともに、ザクII S型を与えられる[1]。「黒い三連星」の異名は、ザクII S型以降の乗機が黒を基調としたパーソナル・カラーに塗装されていたことによる[注 1]とも、着用していた揃いのノーマルスーツが黒であったことによる[3]とも言われる。

3月、乗機のザクII S型のオーバーホールに伴い、1週間の後方勤務を命令されて古巣の教導機動大隊の特別演習に参加[4]。この際には、動態保存されていたかつての愛機のザクIがパーソナル・カラーに再塗装され、教官機として用意されている[4]。その後高機動型ザクIIを受領し、7月にサイド3宙域に侵入してきた連邦軍教皇偵察艦隊のマゼラン級戦艦1隻とセイバーフィッシュの編隊を殲滅[5]。9月下旬に月のグラナダでMSの重力下での戦闘訓練をおこなっている最中に、付近宙域で作戦行動を展開する連邦軍パトロール艦隊の迎撃に防空隊とともに参加、マゼラン級1隻撃沈、サラミス級巡洋艦2隻大破のうち2隻までの戦果を挙げている[5]

撃墜スコアは艦船14隻であるが、個人単位では1/3とされて4.6隻となり(個々人の戦績は無視されている)、ぎりぎり「エース・パイロット」には届かない計算となる[2][注 2]。だが、本人たちはあくまでチームとしての戦果をすべてとしており、その点に関する不満はなかったという。また、フラナガン機関による調査では、3名ともニュータイプの素養ありとの結果が出ているとも言われる[6]
劇中での活躍

テレビ版第24話で初登場。0079年11月に地球のオデッサへ援軍として差し向けられ、ドムを与えられる[注 3]。しかし、同月のオデッサ防衛戦において、後方撹乱を命じられていたホワイトベース (WB) 隊と交戦した結果、ガンダムにJSAを破られてマッシュが戦死したうえ、第25話での再戦においてガイアとオルテガもガンダムに敗れ、全滅している。なお、映画『哀・戦士編』では一度の戦闘で全滅している。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN

漫画・アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(過去編)では、兵卒からのたたき上げ士官准士官として登場。ドズル・ザビが指揮するMS開発計画においてランバ・ラルとともにテストパイロットとして携わり、宇宙世紀初のMS同士の戦闘「雨の海会戦」もガイアたちとシャア・アズナブルによって行われる。ラルは昇進したガイアたちに会った際に「あの兵隊やくざどもが士官?」と驚いており、過去の素行の悪さがうかがえる。ただ、士官学校を出ていないことがコンプレックスでもあるようで、一時一兵卒に降格されながらも功績により早々に再任官されたシャア(士官学校卒)に対し、(オルテガは特に)ライバル意識を抱いており、シャア専用ザクの角が気に入らないと発言している。

漫画版の「ジャブロー編」においては、中立地帯でアムロたちWBのクルーと生身で対峙する場面もある。原作と同様ににマッシュを失い、「オデッサ編」で再登場した際には8機のドムで編制された部隊となっている(MSは3機で1個小隊であり、これは定数外の変則的な編制である)。WBの艦載機(スレッガー・ロウコア・ブースターセイラ・マスコア・ファイター)出現の報に勇んで出撃し、撃墜されたセイラの救援に出動したアムロのガンダムと遭遇。復仇の念に燃えて「Wジェット・ストリーム・アタック」(ガイアとオルテガを小隊長にした2方向からのJSA)を敢行するが、ニュータイプとして覚醒し始めたアムロの敵ではなく、瞬く間に全機撃破される。
その他の作品

漫画『機動戦士ガンダム0079』では極めて高い戦闘能力を発揮し、マッシュ戦死後のオデッサ戦でガンタンクガンキャノンを修理不可能なまでに破壊。ガンキャノンの片足を破壊し撃破寸前まで持ち込むものの、ギリギリのところでのアムロの反撃とGファイターの後方からの反撃を受け、一歩及ばずに撃破される。

漫画『機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ』では、レビル将軍の脱出後にその責を負ってグラナダに赴任してきたシン・マツナガ、ランバ・ラルと反目し、3対3の模擬戦を行う。しかし、月を攻撃してきた連邦軍に対しては協力して迎撃戦を行った。

ゲーム『機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡』では、「もし三連星がWB隊に勝利していたら」というIFストーリーがあり、「レビルを叩け!!(オデッサ作戦)」「ジャブロー攻略作戦」「ルナツー掃討作戦」の3つのミッションが用意されている。ゲーム『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』の「闇夜のフェンリル隊」メンバー・ニッキ、シャルロッテ、マニング、レンチェフがゲスト出演し、三連星と共に任務を遂行していく。ジャブローでは同じく『ジオニックフロント』よりガンダム6号機搭乗のエイガーも参戦する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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